たかがスポーツ、されどスポーツ② 稀勢の里に「大和男の子」を期待する

 大相撲秋場所、大関・日馬富士が07年夏場所の白鵬以来という連続優勝を遂げて横綱昇進を確実にした。日本人よりもさらにより日本人らしい「ヤマト魂」を持つ人物と思い、かくなる事を望んではいたが、その優勝インタビューには失望した。はやり言葉のような「お世話になった人たちへの感謝」といったような決まり文句よりも先に、まずは「この躰を与えてくれた先祖・両親に感謝したい」には感銘したが、次いで出てきた「今後も皆さんに、感動や勇気や希望を与える相撲を取っていきたい」という無自覚な決まり文句には、煮え湯を飲まされたような不快感を食らわされた。もしかすると、誰かが下ごしらえした決まり文句を棒読みしたのかもしれないが、これは己を謙虚に内から律して毫も動じない「ヤマト魂」とはあまりに違いすぎる。せっかくの優勝劇だったが、所詮「たかがスポーツ、されどスポーツ」と思うほかないように思われるのは、いささか残念である。
 それにしても、日本人力士たちの不甲斐なさには、たかがスポーツなれども、歯ぎしりする。そもそも、いつしか日馬富士に肩入れするようになったのは、「ヤマト魂」を忘れた感のある日本人有望力士たちのだらしなさにあるのだが、その最たる者は、稀勢の里だろう。今のままでは、彼はけっして横綱にはなれないだろうし、それどころか、大関陥落だってあり得ないことではけっしてない。その理由、
① 太りすぎている。食べ過ぎの上、稽古不足である。結果、技能不足に陥っている。
② 立合い前の血気盛んの未熟さ。気力や血気、いわばうわべの闘争心だけで相手を圧倒できると思う愚かさ。かえって躰が硬くなって、立合いに隙間も出来る。試合は、勝負を越えて自分の相撲を全うする全霊をかけた型でするもの。かつての横綱・貴乃花を思うべし。
③ 突き押しはたき、そして張り手もやめて、四つ相撲に徹すべし。体力で圧倒できる相手に突き押しで勝つのは誰にでも出来る。組んで押して、それで負ければ、やがて体力に勝る相手に優れる業も身につく。これも、体力絶倫の曙・武蔵丸に伍し、さらにこれを凌駕していった、かの貴乃花に学ぶべし。
④ 結論として、上滑りになって、心技体、せっかくの素質を活かす真のヤマト心が欠如している。

たかが角力、されど日本の伝統文化。真の大和男の子こそ見たいものだ。
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宗内 敦(カラーピラミッド)

Author:宗内 敦(カラーピラミッド)
教育・文芸同人誌『琅』発行人
「書肆彩光」代表者
日本教育心理学会会員
日本ペンクラブ会員
”下記の著、拍手・コメントを頂戴した方に贈呈いたしたく。ご希望あれば、ご連絡下さい。”
 ☆『二言、三言、世迷い言』(書肆彩光 1012)
 

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