たかがスポーツ、されどスポーツ③大和男の子、稀勢の里! 北の湖二世。

 たかがスポーツのことなれど、日本古来伝統の大相撲のこととなれば話は別だ。大関稀勢の里に期待のあまり、昨年9/23に、「『大和男の子』」を期待する」と題して、苦言を呈した。その稀勢の里、今場所は見事に変身。おこがましくも私が期待したように、立合前の気負い、姑息な張り手や引き技などすっぱり消えて、愚直なまでに前へ前へと直進する正攻法、迷うところがない。ときに突き・押し・引きがあっても、それは相手の取り口に合わせてのもので、以前のようにへっぴり腰ではなく、威力は倍加した。仕切り前からの態度も悠然とし、いまや、まさに「大和男の子」にふさわしい。それかあらぬか、日馬富士、白鳳の二横綱を堂々と打ち破って、はや「横綱相撲」である。14日目までにすでに2敗しているが、「弱いから負けたのだ」と言い訳など一切しないところがまた清々しい。因みに、稀勢の里に敗れた白鵬は「下手投げで決まったと思い、力を抜いた。油断だった」と見苦しい。ここまで来たら、横綱取りに一喜一憂することはない。心技体整った今、最高位はすぐあとからついてくる。今は、見るところまさに「北の湖二世」の感があるが、それは単なるステップに過ぎない。ここでもまた、おこがましくも私は彼に期待し、独自独風の大横綱を夢見ている。
 そこで、稀勢の里には、ちょっぴりはやいが、横綱昇進を決めたあとのコメントを、いまからしっかり準備して、これこそまさしく「大和男の子」と、私たちを感動させてほしい。スポーツ選手・関係者達の、勝ち鬨を上げた後のあの醜い傲岸な発言はもう聞き飽きた。それは強い不快感を超え、憤りすら感じさせる。日馬富士は横綱昇進を前にして、「今後も皆さんに、感動勇気希望を与える相撲を取っていきたい」と言い放ったが、同様内容の発言は、昨年のロンドンオリンピック後には、体操の内村航平選手そのほかから、嫌と言うほど聞かされた。最近では、プロ野球「楽天」チームを日本一の栄冠に導いた星野監督が「震災で苦労なさっている皆さんを『日本一になって癒やしてあげたかった』」と。「星野、お前もか」の思いであった。
 勝てば官軍といった傲慢さを培う諸々の競技とは異なり、古式ゆかしい日本伝統文化の大相撲を向後支えていく稀勢の里だと思えばこそ、日本の美質、あえて言えば、日本人の奥ゆかしさ、これを改めて感じさせてくれる「大和男の子」であってほしい。
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宗内 敦(カラーピラミッド)

Author:宗内 敦(カラーピラミッド)
教育・文芸同人誌『琅』発行人
「書肆彩光」代表者
日本教育心理学会会員
日本ペンクラブ会員
”下記の著、拍手・コメントを頂戴した方に贈呈いたしたく。ご希望あれば、ご連絡下さい。”
 ☆『二言、三言、世迷い言』(書肆彩光 1012)
 

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