“一致団結”こそ、栄光への道

 数年前、『琅』に書き、そしてネット上にも公開しているエッセイ「ジーコジャパンの敗因」。サッカーの大きな国際大会があると、その前後に訪問者が増え、数日前に終わったアジアカップの余韻が続く昨日・今日もまだ何人かの人が閲覧してくれている。その要旨は、もろくも崩れたジーコジャパンの敗因を、見事にまとまり結束力のある「なでしこジャパン」と比較しながら、時とともに日本人社会から失われつつある<一致団結心>の欠如であると説き、再生の道もまたその一致団結心を取り戻す以外にはないと述べる、実にシンプルな内容であるが、ジーコジャパンの負け戦こそ、バブル崩壊後坂道を転がるように転落、世界有数の不況社会に陥っている日本国を投影するものではあった。さてこそしかし、再生の道は確かにあった。この度のザックジャパンのメンバー、何処でどう学んだか、試合前から口々に<一致団結心>を唱えていたが、神の恩寵なるか、周知のごとき大成果がもたらされた。未だ個々のスキルは劣れども、大会優勝までの心気を初心として持ち続ければ、世界一流のサッカー国になる日も決して遠くはないとの実感がある。
 
翻って、政治の世界を見てみよう。ついに政治資金規正法違反で検察審査会の起訴議決に基づく強制起訴を受けるに至った小沢一郎氏を渦中の問題として迷走する政府・与党の不一致不団結の有様はどうだ。小沢氏の罪の存否は置いて、国を預かる代議士連中の右往左往は、とても一国を担える人たちの集まりとは思えない。自民党崩壊からさらに進んでついに来た、“最高エリート集団”の末期的症状。こうした人々を選んだ我ら国民こそ哀れ。しかし、此度のザックジャパンの自己犠牲に基づく一致団結力こそ見事に、向後の道を示している。これを模範に、政治家諸君の猛省こそあるべし。国民の、国家の、社会の団結を揺るがす者は、事の善悪を訪わず、まずは表の舞台から降り、真に国民に奉仕の精神を有する者だけが党を組直して、国民にその信を問い、その上で政治を革新しなければ、日本の将来は無いだろう。
 若きサッカー選手たちの涙ぐましい連帯・団結力と闘争心を見て、大いに感激、そして反転、いささか感傷的な感懐ではあった。お恥ずかしい。
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宗内 敦(カラーピラミッド)

Author:宗内 敦(カラーピラミッド)
教育・文芸同人誌『琅』発行人
「書肆彩光」代表者
日本教育心理学会会員
日本ペンクラブ会員
”下記の著、拍手・コメントを頂戴した方に贈呈いたしたく。ご希望あれば、ご連絡下さい。”
 ☆『二言、三言、世迷い言』(書肆彩光 1012)
 

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